アクセシブルなAppの構築
Appleのオペレーティングシステムに組み込まれているアクセシビリティ機能、アクセシビリティAPI、デベロッパツールを活用すれば、障がいのある方も含め、すべてのユーザーに高品質な体験を届けることができます。VoiceOver(視覚に障がいのあるユーザーや弱視のユーザーのための画期的な画面読み上げ機能)、スイッチコントロール、アクセスガイド、テキスト読み上げ機能、クローズドキャプション、バリアフリー音声ガイド付きビデオなどを活用しましょう。
Appleのオペレーティングシステムに組み込まれているアクセシビリティ機能、アクセシビリティAPI、デベロッパツールを活用すれば、障がいのある方も含め、すべてのユーザーに高品質な体験を届けることができます。VoiceOver(視覚に障がいのあるユーザーや弱視のユーザーのための画期的な画面読み上げ機能)、スイッチコントロール、アクセスガイド、テキスト読み上げ機能、クローズドキャプション、バリアフリー音声ガイド付きビデオなどを活用しましょう。
「ストロボの発光を暗くする」(Dim Flashing Lights) の設定オプションを有効にすると、ユーザーはビデオ再生中の頻繁なフラッシュ点滅を減らして画面を暗くすることができます。Appleデバイスでこの設定が有効になっている場合、フラッシュ点滅やストロボ効果が検出されると、デバイスでビデオが自動的に暗くなります。メディアのアクセシビリティAPIを使って、ユーザーがAppleデバイスでストロボの発光を暗くする設定をしていないか確認できます。Apple以外のプラットフォームでメディアコンテンツを扱う場合は、ビデオのフラッシュ/ストロボの発光を減らすことで、誰もが楽しめるメディア視聴体験を生み出す秘訣を紹介します。
iOS、iPadOS、macOS、tvOS
Appleデバイスには、表示やテキストの設定、画面やカーソルの拡大表示、機能が充実したスクリーンリーダーなど、視覚に障がいのあるユーザーや弱視のユーザーをサポートするための幅広い機能や支援技術が搭載されています。
VoiceOverは、画面が見えなくてもAppのインターフェイスを体験できるよう、画面の表示内容の説明を読み上げる機能です。iOSおよびiPadOSではタッチジェスチャー、macOSではキーボードのボタン、tvOSではリモコンのボタンを使用することで、AppのUIを画面の上から下に向かって読み上げることができます。さらに、UIコントロール、テキスト、画像の説明を、60を超える言語とロケールの音声または点字で確認できます。
iOS、iPadOS、macOS、tvOS、watchOS
Appleデバイスでは、Appの選択したテキストを60を超える言語とロケールの音声で読み上げることができ、ユーザーは音声の方言を選択したり、読み上げる速度を調整したりすることができます。AVSpeechSynthesizerクラスによって、デバイスのテキストから合成音声が生成され、ユーザーは読み上げている最中でも音声をコントロールしたりモニタリングしたりすることが可能になります。
iOS、iPadOS、macOS、tvOS、watchOS
Dynamic Typeを使用すると、画面に表示されているコンテンツのテキストサイズを選択して、読みやすくすることができます。また、より小さい文字を読めるユーザーの場合は、この機能を使用して画面により多くの情報を表示することもできます。Dynamic Typeに対応することで、より一貫した読書体験の提供が可能です。
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文字を太くする、コントラストを上げる、透明度を下げる、反転(スマート)、カラー以外で区別、オン/オフラベル、ボタンの形、ダークモード、視差効果を減らすなど、さまざまな機能で表示をカスタマイズすることができます。UIAccessibility APIを実装してこれらの設定が有効化されたときにそれを検知し、Appが適切に動作するようにしましょう。
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ユーザーがiPhone、iPad、Mac、Apple TV、iPod touchで映画を楽しむ際に、すべてのシーンで詳しいバリアフリー音声ガイドを聞けるようにしましょう。App内でのメディア再生時にこれを実現するには、キャプションとバリアフリー音声ガイドの機能が組み込まれたAVFoundationを使用します。
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Appleは、身体機能に障がいのあるユーザーがAppを利用できるようサポートするソリューションを複数用意しています。音声コントロールとスイッチコントロールでは、いずれもアクセシビリティの階層を使用してApp内の要素とやり取りします。
AppにアクセシビリティAPIが実装されると、音声コントロールを利用するユーザーは声だけでAppのインターフェイスを操作できます。APIを通じてユーザーは、「クリック」、「スワイプ」、「タップ」といったAppのコマンド要素を操作することができます。
iOS、iPadOS、macOS
スイッチコントロールでは、スイッチ、ジョイスティック、キーボードのスペースバー、トラックパッドなど、さまざまな適応デバイスを使用してAppのインターフェイスを操作できます。ユーザーは、各UI項目をスキャンしてAppを操作することができます。これは、手動でスイッチを有効にするか、インターフェイスを自動でスキャンすることで可能です。目的の項目が選択されると、ユーザーはデバイスで適切なアクションを実行できます。優れたユーザー体験を提供するため、必ずアクセシビリティAPIを使用するようにしてください。
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キーボードのショートカットを提供して、身体機能に障がいがあるユーザーがマウスを使用せずにAppを操作する場合に、すべての機能を利用できるようにしましょう。
macOS
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Apple Watchの触覚フィードバックはすべてのユーザーにとってメリットがありますが、さまざまな障がいを持つユーザーにとっては特に役立ちます。Taptic Engineを利用することで、Appに触覚フィードバックを追加することができます。
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watchOS 9のクイックアクションは、ユーザーがApp内で一般的なタスクをすばやく実行することを可能にします。AppでクイックアクションAPIを使用することで、ユーザーは自身が割り当てたアクションを、ダブルピンチジェスチャーで実行することができます。たとえば、Apple Watchに組み込まれたクイックアクションで、以下のことができます。
watchOS
Appleのアクセシビリティテクノロジーには、キャプション、システム翻訳、Made for iPhone(MFi)補聴器のサポート、サウンド認識、バックグラウンドサウンドなど、聴覚に障がいのあるユーザーに対応するためのさまざまな機能があります。
ユーザーがiPhone、iPad、Mac、Apple TVで映画を楽しむ際に、すべてのシーンで音声に対するクローズドキャプションまたは耳の不自由な方向けの字幕(SDH)を見られるようにしましょう。App内でのメディア再生時にこれを実現するには、キャプション機能が組み込まれたAVFoundationを使用します。
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業界を代表するメーカーが、iPhoneおよびiPad専用に設計された補聴器やサウンドプロセッサを開発しています。それらの先進的なヒアリングデバイスは画期的なまでに優れた音質と数多くの便利な機能を備え、ほかのBluetooth対応デバイスと同様、設定するのも使うのも簡単です。
ユーザーは、外出時やレストランなどの雑音が多い環境に入ったときに、かかりつけの聴覚専門医が提案する環境プリセットをすばやく適用することができます。ほかのリモコンは一切必要ありません。自社のデバイスをAppleデバイスに対応させることを検討中の補聴器メーカーの方は、以下のリソースを参照してください。
iOS、iPadOS
Apple製品には、アクセスガイド、キャプション、予測入力など、ユーザーのさまざまな学習方法やコミュニケーション方法のニーズに対応できる数多くのテクノロジーが搭載されています。
アクセスガイドは、自閉症またはその他の注意力や知覚に障がいのあるユーザーが、目の前の作業に集中するためのお手伝いをします。Appにアクセスガイドのプロトコルを実装すると、ユーザーのニーズに応じてAppのどの部分が動作するのかを指定することができます。
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