iPadOS AppのApp Storeへの提出
iPadOS 16を最大限に活用して、ユーザーに素晴らしいApp体験を届けましょう。AppをXcode 14.1でビルドし、プロダクトページをアップデートして、すぐに提出することができます。


Xcode 14.1でビルド
Appleプラットフォームの高度な最新機能をシームレスに組み込んで、優れたユーザー体験を実現しましょう。すべての最新Appleプラットフォームを対象としたSDKが含まれるXcode 14.1を使用して、Appをビルドできます。
2023年4月以降、App Storeに提出するiOS AppとiPadOS Appはすべて、Xcode 14.1およびiOS 16.1 SDKでビルドする必要があります。

iPadOS 16への最適化
iPadOS 16向けのSDKには、素晴らしい機能が数多く用意されています。最先端の共同作業体験を構築し、さらに機能性に優れた直観的なAppとパワフルなプロのワークフローを開発しましょう。外部ディスプレイに完全対応し、大画面でのApp表示が可能になったため、ユーザーは新しいiPadのマルチタスキング方法であるステージマネージャを存分に活用できます。また、新しいAPIや機能により、ユーザーの作業効率がさらに高まります。
デスクトップクラスのiPad向けApp
外部ディスプレイへの対応、エディタスタイルのナビゲーションバー、強化されたテキスト編集メニュー、「検索と置換」への対応、インライン検索などを活用できます。
SwiftとSwiftUI
パワフルなプログラム言語であるSwiftには、正規表現のサポートが組み込まれたほか、新しいRegexビルダやカスタムツールの作成や共有のためのパッケージプラグインが追加されました。この最新アップデートでは、ジェネリクス構文が改善され、Appのビルドと起動の際の内部のパフォーマンスも向上しています。
SwiftUIは、すべてのAppleプラットフォームに向けて魅力的なユーザーインターフェイスを開発するための最新のツールです。使い方をいったん習得すると、あらゆる場面で活用できます。今年のアップデートでは、SwiftUIのパワーと柔軟性がさらに増し、導入もより簡単になりました。新しいステートフルなナビゲーションAPIを使用してAppのナビゲーションをコントロールし、刷新されたカスタムレイアウトを使用してAppに最適なレイアウトを構築し、UICollectionViewの新しいカスタムセルに対応したSwiftUIをUIKit Appでよりシームレスに活用することができます。
App Intent
App上でのタスクが、音声やタップ操作で簡単に実行できるようになります。App Intentは、アクションを短時間で簡単に構築できるよう設計されたSwift専用の新しいフレームワークで、新しいAppショートカットを構築するために使用できます。Appショートカットを使うためにユーザー設定は必要なく、AppがiOS、iPadOS、watchOSにインストールされると同時に利用可能になり、ショートカットApp、Spotlight、Siriから実行できます。Appショートカットはパラメータと別名に対応しているため、ユーザーはSiriを通してより自然にAppとやり取りできます。
マップ
非常に詳細な3D都市体験を含め、新しくなったマップを最大限に活用しましょう。3D地図にシームレスに統合するオーバーレイを使用してデータを視覚化し、Selectable Map FeaturesとLook Around APIを使用し、インタラクティブで臨場感あふれる体験を生み出すことができます。新しいMaps Server APIは、パフォーマンスの向上、データ使用量の削減、バッテリー持続時間の改善を実現します。
App内課金
新しいAPIと最新の機能強化を活用すると、より優れたApp内課金体験を生み出すことができます。XcodeにApp Store ConnectからのApp内課金アイテムを同期したり、AppにStoreKitのメッセージシートを表示する条件をコントロールしたり、App内にオファーコード利用シートを表示したりできます。テスト通知をリクエストする機能や、App内課金の追加シナリオをSandbox環境とXcodeでテストする機能など、新しいテスト機能を活用して優れたユーザー体験を構築できます。
Metal 3
Metalには、低オーバーヘッドのAPI、ハイレベルのシェーディング言語、緊密に統合されたグラフィックスと演算プログラム、GPUのプロファイル/デバッグ用の高度なツールセットが用意されているため、Appleプラットフォームでハードウェアアクセラレーターを使用するグラフィックスの強化が可能です。またMetal 3には、ゲームやプロ向けAppでAppleシリコンのポテンシャルを最大限に発揮するためのパワフルな機能が追加されました。より短時間での高解像度グラフィックスのレンダリング、より高速なリソースの読み込み、GPUを活用した機械学習ネットワークのトレーニングなどが可能になりました。
WeatherKit
幅広いデータに基づいた有益な気象情報をAppやサービスで提供することにより、ユーザーは最新情報を確認し、身を守り、備えることができます。WeatherKitは、Appではプラットフォーム固有のSwift APIで、その他のプラットフォームでもREST APIを使って簡単に利用することができます。
デバイスでのテスト
オールスクリーンへの対応
Appは、ディスプレイのサイズやアスペクト比にかかわらず、すべてのモデルのiPadで美しく表示されるようにする必要があります。XcodeのStoryboard、Auto Layout、SwiftUIといった機能を活用すれば、Appのインターフェイス要素やレイアウトを自動的にディスプレイにフィットさせることができます。最新のデバイスまたはXcode 14.1のシミュレータでAppをテストして、セーフエリアの考慮やアダプティブレイアウトへの対応の実装など、エッジからエッジまで広がるディスプレイを活用していることを確認しましょう。実際のデバイスでテストする前にAppのUIの問題を見つけて対応し、Appが美しく表示されるようにしてください。Appのアップデートでは、XcodeのStoryboardを使用して起動画面を開発する必要があります。また、iPad向けの新しいAppは、すべてのiPadの画面に対応したものにする必要があります。
関連する「Human Interface Guidelines」を確認する
デバイス機能の要件
App Storeは、デバイスの機能に適合し、シームレスに利用できるAppを提供するプラットフォームとしてデザインされています。最新のテクノロジーを活用した新規Appを提出する際は、情報プロパティリスト (info.plist) がすべてのデバイスの要件に対応していることを確認してください。
TestFlightベータ版テスト
公開版のAppを完成しリリースする前に、ベータ版のテスターから有益なフィードバックを得ることができます。AppをApp Store Connectにアップロードすれば、TestFlightを使ってデバイスでテストを行ったり、他のテスターを簡単に招待したりすることができます。

審査への提出
Appを審査に提出する際は、そのAppが一般向けにリリースできる状態であり、プロダクトページの情報が充実していることを確認の上、提出してください。
App Review
Appを審査に提出する前に、審査プロセスについて理解し、App Store Reviewガイドラインを確認しましょう。一般的な問題を回避する方法も紹介しています。
プロダクトページ
プロダクトページで使用するApp名、アイコン、説明、スクリーンショット、Appプレビュー、キーワードの準備が整っていることを確認してください。また、この機会にサブタイトルやプロモーション用テキストをアップデートしたり、新しいApp内課金コンテンツのプロモーションを行ったりすることもできます。ダークモード対応のAppの場合は、ダークモードでのAppの見た目を確認できるスクリーンショットを少なくとも1枚含めることを検討してください。
Appのプライバシーに関する詳細情報
Appのプライバシー方針に関する必要なすべての情報(サードパーティパートナーのコードをAppに組み込む場合は、そのパートナーの方針も含む)をApp Store Connect.に入力してください。これらの詳細情報は、App StoreのプロダクトページでAppのプライバシーに関するセクションに掲載されます。また、 App Storeに新規Appを提出する場合や、Appのアップデートを提出する場合にも必要です。
Mac App StoreでのiPad向けApp
App Store Connectで配信可否を変更していない限り、iPad向けAppは、Appleシリコン搭載のMac上のMac App Storeに自動的に公開されます。
提出
Appをプラットフォームの最新バージョンと最新デバイス向けにアップデートしたら、審査に提出しましょう。App Storeでの配信に向けて、Appの提出についての詳しい手順を確認してください。