TestFlightでベータ版テストが簡単に

TestFlightを使用すると、アプリおよびApp ClipApp Storeでリリースする前にユーザーをテストに招待し、有益なフィードバックを受けることができます。テスターのメールアドレスを使うか、パブリックリンクを共有することで、最大10,000人のテスターを招待することができます。

概要

TestFlightを活用するには、アプリまたはApp Clipのベータ版ビルドをApp Store Connectにアップロードします。テスターはTestFlightアプリを使ってテスト用アプリのインストールとフィードバックの提供を行います。TestFlightは、iOS、iPadOS、macOS、tvOS、visionOS、watchOS、iMessage向けのアプリに対応しています。また、テスターが常に利用可能な最新のビルドでテストを実施できるよう、自動更新機能も備えています。テスターが内部か外部かにかかわらず、一度にテストできるアプリの数は最大100個で、複数のビルドを同時にテストすることができます。ビルドはアップロード後90日間有効です。

内部テスター

ベータ版のテスターとして、Account Holder(アカウントホルダー)、Admin(管理者)、App Manager(アプリ管理者)、Developer(デベロッパ)、Marketing(マーケティング)の役割のチームメンバーを、最大100人指定することができます。複数のグループを作成し、それぞれのグループで重点的にテストすべき機能に応じて、異なるビルドを各グループに追加することも可能です。さらに、テスターに関するメトリックスによるフィルタリングで、テスターのエンゲージメントや参加についてよりよく分析することができます。デベロッパがアプリ開発のイテレーションを行う間、メンバーは各自最大30台のデバイスでテスト用のベータ版ビルドをすばやくテストし、入手可能なすべてのベータ版ビルドにアクセスしてテストすることができます。

外部テスターとグループ

外部テスターのメールアドレスを使って、または有効化したパブリックリンクを共有することで、あらゆるユーザーを最大10,000人までアプリのテストに招待できます。方法はシンプルで、テスターのグループを作成し、テストしてほしいビルドを追加するだけです。複数のグループを作成し、それぞれのグループで重点的にテストすべき機能に応じて、異なるビルドを各グループに追加することも可能です。さらに、テスターに関するメトリックスによるフィルタリングで、テスターのエンゲージメントや参加についてよりよく分析することができます。テストを開始するには、アプリの最初のビルドがTestFlight App Reviewで承認される必要があります。このビルドをグループに追加すると、審査のために自動的に送信されます。

Eメールによるテスターの招待

テスターのメールアドレスがわかる場合は、アプリをインストールしてテストを開始するためのリンクが記載された招待Eメールを送信することができます。テストに招待する外部テスターや特定のユーザーのリストがすでにある場合は、Eメールでアプリのベータ版を共有する方法が効果的です。

パブリックリンクによるテスターの招待

既存のテスターのグループがない場合は、パブリックリンクを使って、アプリのテストに参加できるユーザーを募る方法が効果的です。連絡先情報は必要ありません。アプリのTestFlightページにアクセスして既存のグループをクリックし、「パブリックリンクを有効にする」をクリックします。その後、リンクをコピーして、ソーシャルメディア、メッセージングプラットフォーム、Eメールキャンペーンなどで共有することができます。なお、TestFlightという名前をローカライズしたり、アプリを宣伝するためのTestFlightバッジを作成したりすることは許可されていません。

パブリックリンクを使用してグループに参加するテスターの数を制限することもできます。グループが制限人数に達するか、デベロッパがパブリックリンクを無効にすると、テストに参加しようとするユーザーに、新しいテスターの受け入れが終了したことを伝えるメッセージが表示されます。ポジティブなユーザー体験となるよう、パブリックリンクを共有する場所や、パブリックリンクを削除する適切なタイミングについて、十分に検討するようにしてください。

テストに関する情報

アプリを外部テスターに共有する際は、テストの内容を伝え、テストに関して他に重要な情報があれば、それらも伝える必要があります。こうした情報は、App Store Connect「テスト情報」ページに入力してください。また、テスターからのフィードバックを受信して返答できるよう、定期的にチェックできるメールアドレスをテスターに提供してください。内部テスターにアプリを配信する場合、テストに関する情報の入力は任意です。

フィードバックの収集

iOS、iPadOS、およびmacOS向けのTestFlightの場合、テスターはスクリーンショットを撮るだけで、アプリから直接フィードバックを送信することができます。また、アプリでクラッシュが発生した直後に、その状況に関する追加情報を提供することもできます。このフィードバックを表示するには、App Store ConnectでアプリのTestFlightページを開き、「フィードバック」セクションの「クラッシュ」または「スクリーンショット」をクリックします。iOS 12以前、tvOS、visionOS、watchOSでテストに参加しているユーザーからのフィードバックは、デベロッパが「テスト情報」で入力したメールアドレスに送信されます。

TestFlightアプリのアイコン

TestFlightアプリ

アプリのベータ版テストに招待されたテスターがまだTestFlightアプリをインストールしていない場合、iPhone、iPad、iPod touch、Mac、Apple TVApp StoreからTestFlightアプリをインストールするよう促されます。TestFlightアプリを使用するとベータ版を簡単にインストールすることができ、UDIDやプロビジョニングプロファイルの管理を行う必要もありません。

ドキュメントとヘルプ

グループの作成、テスターの招待、TestFlightにビルドを追加する手順について詳しくは、「App Store Connectヘルプ」をご覧ください。