
Appleデベロッパ向けの最新情報
Appleプラットフォームの最新SDKで利用できる主要テクノロジーとエキサイティングな機能について紹介します。
Appleプラットフォームの最新SDKで利用できる主要テクノロジーとエキサイティングな機能について紹介します。
ウィジェットがさらに多くの場所で活用できるようになり、パワーアップしました。WidgetKitを使ってインタラクティブな要素やアニメーションによるトランジションに対応すると、ユーザーがウィジェットから直接アクションを実行できます。既存のウィジェットにわずかな変更を加え、iOS 17向けに再ビルドするだけで、iPhoneのスタンバイ画面、iPadのロック画面、Macのデスクトップ上で視覚的に美しく表示させることができます。SwiftUIを使用すると、ウィジェットの色と間隔がコンテキストに合わせて自動調整されるため、複数のプラットフォームで使いやすさが増します。
WidgetKitとActivityKitで構築したライブアクティビティがiPadで利用できるようになり、ユーザーはアプリのアクティビティや情報をロック画面からいつでもリアルタイムで確認できます。
Core MLフレームワークがアップデートされ、モデルの読み込みと推論がさらに高速になりました。新しい非同期予測APIによって、MLを活用したインタラクティブな体験を簡単に構築し、ハードウェアの利用率を最大限に高めることができます。新しいCore ML Tools最適化モジュールを使うと、Appleハードウェアにデプロイするためにモデルを圧縮して最適化できます。モデルの変換中やPyTorchなどのフレームワークでモデルをトレーニングする際に、サイズのプルーニング、量子化、およびパレット化の各ユーティリティを適用すると、圧縮時にモデルの精度を維持できます。
Create MLアプリまたはフレームワークを使うと、Appleの最新の視覚的特徴抽出器(画像)や多言語Transformerベースの埋め込み(テキスト)に基づいてカスタムモデルを構築できます。マルチラベル分類、インタラクティブなモデル評価、およびトレーニングデータ拡張のカスタマイズのための新しいAPIが追加されたことで、画像の内容を理解するモデルをかつてないほど簡単に作成できるようになりました。
Visionフレームワークの新しいAPIにより、高度な画像セグメンテーション、動物のポーズ検出、および深度情報を活用した3Dの人体ポーズの検出を行うことができます。VisionKitを使うと、「画像を調べる」機能や被写体の切り離し操作をアプリに簡単に統合できます。Natural Languageフレームワークにより、Transformerベースの新しい埋め込みモデルを使用して多言語テキストの理解度を高めることができます。Speechフレームワークでは、音声認識での語彙を簡単にカスタマイズして、ユーザー体験をパーソナライズできます。
SharePlayを使えば、FaceTimeやメッセージでほかのユーザーとつながりながら、さまざまな体験をリアルタイムで共有できます。iOS 17のAirDropを使うと、SharePlayに対応しているアプリであれば、ユーザーが互いのデバイスを近接させることで、追加のステップを必要とせずすぐに体験を共有できます。FaceTimeの新たな共有メニューとSharePlayのUIから、iOSとiPadOSでSharePlay対応のアプリをさらに簡単に見つけることができます。また、SharePlay対応のアプリでは、セッションに参加しているユーザーにサイズの大きなファイルをスピーディに送信できるようになりました。
SwiftUIのMapKitを使えば、マップをアプリに統合することがこれまで以上に簡単になります。「詳しい都市体験」では、マップのスナップショットも作成でき、カメラやピッチのコントロールが最適化され、驚くほど美しいマップビューをユーザーに提供できます。
新しいStoreKitビューを使うと、アプリ内課金やサブスクリプションの安全な販売および購入体験を、今まで以上に簡単にすべてのAppleプラットフォーム向けに提供できます。わずか1行のコードで、各レベルのサービスの説明、価格、提供期間をわかりやすく表示できます。また、App Store Server APIのアップデートに加え、Xcode、AppleのSandbox環境、およびTestFlightでのStoreKitのテストの機能拡張をご活用いただけます。
PKDisbursementRequestを使って、金融アプリの残高からウォレットの対象カードに簡単かつ安全に送金できるようにしましょう。また、Tap to Present ID on iPhone APIを使って、追加のハードウェアを必要とせずにモバイルデバイスでIDを確認できるようになりました。
TestFlightのベータ版テストプロセスを最大限に活用しましょう。テスター管理機能が更新されており、テスターについての理解を深め、有益な新しい情報を入手することができます。
これらの機能はApp Store Connect APIでもサポートされています。
Game Centerは、プレイヤーが友人と一緒にゲームを楽しめるようデザインされた、Appleのソーシャルゲームネットワークです。
マルチプレイヤー対戦のマッチメイキングのルールをカスタマイズできます。たとえば、プレイヤーのスキルや地域に基づいて対戦相手を自動的に見つけるようにすることで、マルチプレイヤー体験の向上につながります。さらに、追加の機能改善により、マルチプレイヤー対戦のスピードと信頼性が向上しました。
プレイヤーは特定の目標に達成したほかのプレイヤーの人数を確認できるので、プレイヤーの意欲と達成項目に対する関心が維持されます。
Game CenterのツールとAPIが機能強化され、達成項目やLeaderboardの設定と管理がこれまで以上に簡単になりました。
アイコンが充実したSF Symbolsには多数のシンボルが用意されており、AppleプラットフォームのシステムフォントであるSan Franciscoとシームレスに統合するようにデザインされています。SF Symbols 5では、表現力豊かなアニメーションのコレクションに加え、700以上の新しいシンボルが追加されています。また、シンボルをカスタマイズするためのツールが強化されています。
iCloudキーチェーンのパスワードとパスキーを、信頼できる連絡先と共有できるようになりました。パスワード管理アプリでは、iOS、iPadOS、macOSにパスキーを保存して提示できます。iCloudキーチェーンが管理対象Apple IDに対応しているため、企業の皆様にパスキーを活用いただけます。管理者は、Apple Business ManagerとApple School Managerのアクセス管理機能を使って、パスキーを同期させるデバイスを管理できます。
TipKitを使って、インテリジェントな方法で適切な機能を適切なタイミングでユーザーに説明しましょう。この新しいフレームワークが搭載するテンプレートによって、ユーザーがシステムアプリの見た目と統一感を持たせたり、アプリの見た目や印象に合わせて表示を簡単にカスタマイズしたりできます。また、状況に応じて関連機能を提示するターゲティングを追加したり、全体的な表示頻度を管理して、別のデバイスでの表示も含めて同じヒントが繰り返し表示されないようにすることもできます。
わずか数行のコードで、より魅力的な体験を構築できます。ShazamKit APIの最新アップデートにより、ヘッドフォンを使っている場合でも、アプリでこれまで以上に簡単にオーディオを認識できます。また、新しいShazamKit Library APIを使うと、ユーザーが調べた音楽をアプリに直接表示できます。
iPhoneやiPadのテクノロジーやアプリを認知の障がいのある方にとっても利用しやすくするための画期的な新機能、「アシスティブアクセス」が登場しました。最先端の音声合成により、さらにカスタマイズされた体験を提供することができます。アクセシビリティAPIが強化されたため、UIテストの改善にも役立ちます。UIフレームワークも進化しており、アクセシブルで充実した体験を簡単に構築できます。
このたび、初めてtvOSアプリにカメラとマイクのライブフィードを組み込むことができるようになりました。友だちや家族がソファでくつろぎながら参加できるビデオ会議アプリを作成しましょう。ライブのビデオやオーディオを追加することで、ゲームプレイの魅力を高め、ユーザーを直接アクションに引き込むことができます。クリエイティブな体験をソーシャルな環境で共有できるようにすることで、ユーザーのリビングルームがステージに変わります。
Apple TV上にVPNアプリを構築できるようになり、個人や組織がそれぞれのプライベートネットワーク上のコンテンツに簡単にアクセスできます。
SwiftUIでアプリのインターフェイスをカスタマイズし、機能をさらに充実させることができます。境界線のないボタンやエフェクトを作成して、デザインにアクセントを加えましょう。UIKitでサポートされた新しいメニューを使用すると、状況に合ったオプションを表示して、ユーザーがスムーズにアプリを操作するのに役立ちます。
ユーザーがWebサイトをMacのDockまたはiOSやiPadOSのホーム画面に追加して簡単にアクセスできるようになりました。Macでは、Dockに追加されたWebサイトはWebアプリに変わり、見た目もアプリのようになります。また、他のアプリと同様にシステムに統合されます。Webアプリのマニフェストを作成して、iOS、iPadOS、macOS上のWebアプリに関連した機能に対してWebサイトが意図する動作を伝えることができます。
車内でよりスマートかつ安全にiPhoneを使用できるCarPlayでは、経路案内、電話、メッセージの送受信、音楽の再生を、運転に集中しながら車載ディスプレイ上で実行できます。CarPlayの外観オプションにより、構成やサイズを問わず高解像度ディスプレイを備えた車載システムに統合しやすくなりました。ワイアレスによる接続、オーディオ、およびビデオエンコーディングの進化により、次世代のCarPlayに対応した車載システムを準備できます。
Appleプラットフォーム向けの最新SDKが含まれたベータ版のXcodeをダウンロードできます。
以下のリンクから、新規および更新されたドキュメントのリストにアクセスできます。
以下のリンクから、最新版(各ベータ版を含む)のAPIの変更内容に関する詳細情報を確認できます。