Xcodeの新機能
iPhone、iPad、Mac、Apple Watch、Apple TV向けのAppを構築するための統合開発環境であるXcodeで利用可能な主な機能について紹介します。各ベータ版リリースを含む最新リリースバージョンにおけるアップデートの詳細は、「Xcodeリリースノート」を確認してください。
Xcode 14
Xcodeのこのバージョンの特長:
- iOS 16、 iPadOS 16、 macOS 12.3、 tvOS 16、watchOS 9向けのSDKが含まれています。
- iOS 11以降、tvOS 11以降、watchOS 4以降でのオンデバイスデバッグをサポートします。
- macOS Monterey 12.5以降を搭載するMacが必要です。
Xcode
- 新しいターゲットを1つ作成すると、マルチプラットフォームがサポートされ、固有のプラットフォーム用の依存関係、コード、リソース、ビルド設定が条件付きで含まれます。
- 最新バージョンのwatchOSとtvOS向けのシミュレータランタイムをダウンロードできます。
- ビルドログ用の新しいアシスタントエディタでは、ビルドタイムラインが表示されるため、並列処理が向上し、ビルドパフォーマンスの問題を特定しやすくなります。
- シンタックスハイライトと、プレイグラウンドでのインライン結果表示を含む正規表現のサポートにより、反復作業もすばやくこなせます。
- iPadOS向けのDriverKitドライバ開発がサポートされます。
アセットカタログ
アセットカタログで1024x1024ピクセルのAppアイコンを1つ提供すると、ターゲットに合わせて自動的にサイズ調整されます。
デバッグ
メモリグラフデバッガに、メモリグラフのすべての受信/リファレンスが表示されるようになりました。
ドキュメント
- Swift-DocCは、Objective-CとC APIのドキュメント作成に対応します。
- Xcode 14が生成するSwift-DocCドキュメントは、GitHubページなど、ほとんどの管理型ホスティングサービスで使用できるようになりました。
Instruments
- Swiftの新しいConcurrencyテンプレートは、Swiftの並行処理プリミティブの使用状況と動作をトレースします。
- 新しいHang Tracing Instrumentは、Appのメインスレッドで受信イベントを処理できないタイミングを表示します。
ローカリゼーション
ローカルのSwiftパッケージを、ローカリゼーション用に書き出すことができます。
Organizer
Appのハングに関する新しい診断レポートを利用できます。
プレビュー
デザインが刷新され、デフォルトでインタラクティブなプレビューは、外観やアクセシビリティサイズなど、自動生成されたバリアントをサポートします。
ソースエディタ
- 最上位に表示されるイニシャライザ、1行に折りたたまれたオーバーロード、改善されたデフォルトの引数により、コード補完が強化されました。
- スクロールすると、コード構造がソースエディタの最上部に固定表示されます。
- Jump to DefinitionとCallersのUIが新しくなり、オーバーロードと呼び出しサイトを区別しやすくなりました。
Swiftパッケージ
コマンドプラグインとビルドプラグインがXcodeに統合されました。