CloudKitを使ったアプリの開発

アプリのデータをiCloudに保存すれば、すべてのデバイスとWeb上のデータを最新の状態に保つことができます。効率的な同期機能、シンプルなモニタリングや管理機能を備えたCloudKitを利用すれば、アプリの開発と拡張をこれまで以上に簡単に行えます。プライベートデータはユーザーのiCloudアカウントに安全に保管されるので、ユーザー数が拡大しても無制限に拡張できます。また、アプリのパブリックデータ用には最大1PBのストレージを利用できます。

概要

CloudKitは、管理のしやすさ、柔軟性、高性能を追求した設計になっています。アプリをコンテナに整理することで各アプリを確実にサイロ化するので、アプリのデータがほかのアプリの中に紛れ込むことはありません。専用のデータベースとゾーンを使えば、アクセスの種類や機能ごとにアプリの情報を分けることも簡単です。また、CloudKitには効率的な同期機能や共有機能に加えて、包括的な機能セットが用意されているので、パワフルなクラウドアプリを簡単に開発できます。

  • 自動的な同期機能:iOS、iPadOS、macOS、tvOS、watchOS、Web間でシームレスに同期します。
  • データの暗号化:プライベートなCloudKitデータベースのフィールドを暗号化するように設定して、保管時とアプリへの転送時にデータを確実に保護します。
  • プライバシーの保護:ユーザー個人を特定できるデータを公開することなく、アプリを開発、分析、デバッグできます。
  • 自動化:開発プロセスを簡単に自動化できます。

CloudKitを利用したアプリの設計について詳しく

CloudKit Console

CloudKit Consoleは、直感的に操作できるWebベースのコントロールパネルで、アプリの開発ライフサイクルを通じて利用できます。開発環境からプロダクション環境にいたるあらゆる段階で、アプリのサーバアクティビティの表示、コンテナの管理、データベーススキーマの維持管理、テストデータの表示と編集などに役立ちます。

  • データベース:CloudKitに直接保管されているデータにアクセスするには、CloudKit Databaseアプリを使用します。
  • テレメトリ:さまざまなグラフで可視化されたデータを確認し、アプリの全体的なパフォーマンスと信頼性についてすべてのユーザーデバイスから集計したデータを測定できます。
  • サーバログ: ユーザーのプライバシーを保護しながら、包括的な最新のログデータを使用してアプリのパフォーマンスを分析および評価できます。

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CloudKitを取り入れた設計

アプリやユーザーのデータを構造化してiCloudに保存するアプリケーションを簡単に作成できます。プロジェクトでCloudKitを有効にして、アプリ用のスキーマを作成しデプロイする方法、レコードをフェッチする方法、変更について通知を受け取ってパフォーマンスを改善する方法、配信前に複数のデバイスでアプリをテストする方法を確認しましょう。

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CloudKitサンプルプロジェクト

プロジェクトにCloudKitサポートを追加する方法については、GitHubのサンプルプロジェクトを参照してください。

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CloudKitフレームワーク

iCloudの機能を最大限に活用して、すべてのAppleプラットフォームに対応したアプリをCloudKitで開発しましょう。アプリのデータを簡単かつ安全に保存でき、データベース内のアプリのデータやiCloud上のアセットを直接かつ効率的に取得できます。

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CloudKit開発の自動化

CloudKitの一連の便利なツールを使って開発プロセスを手軽に自動化し、CloudKitデータベースを統合テストに向けて準備できます。

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